まだまだこれから。
20人に一人はもっている家電がロボット掃除機。
今、100%といわれる家庭の掃除機普及率において、2016年現在、ロボット掃除機の普及率は3%~5%と言われています。まだまだ新しい分野で今後成長が見込まれるお掃除ロボット市場。
仮にmaxの5%普及率だとすると20人にひとり持っている計算になります。
残り19人はふつーの掃除機。まだまだロボット掃除機が一般家庭に広まるには時間がかかりそうですね。
たとえば今は自動洗濯機が当たり前ですが、昔は洗濯板で手洗いが普通だったのですから、時代と共に人々の生活は変化し、それに伴いいっしょに生活する家電線品も変わってくるはずです。
すこし前のデータ(2015年11月)ですが、その中でも機種メーカーとしてはルンバがダントツのようです。
出典:http://smartanswer.colopl-research.jp/reports/1e77368a-ef5c-468c-937a-02f1b446a700
ロボット掃除機=ルンバが代名詞となっていますが、このロボット掃除機市場の普及率をあげるためには、ルンバだけではなく他のメーカーが多く参入し、競争することで活性化していくので、日本メーカー、海外メーカー問わず、多くのロボット掃除機がでてくることは市場活性化のために望ましいことだと考えます。
いち消費者としても選択肢は多いほうがいいですし、各社競争して良いロボットが出てくることに越したことはありません。
最後に、現在ロボット掃除機を使っていないと答えたユーザーに今後ロボット掃除機を使ってみたいかどうか質問したところ、利用したいと答えたユーザーが37.0%、利用したくないと答えたユーザーが23.8%という結果になりました。
利用したい理由としては、「楽がしたいから」、「面白そう」、「かわいいから」、「あっても邪魔にはならないから」、「一度試してみたいから」などの理由が、利用したくない理由としては、「あまり信用できない」、「必要性を感じない」、「うるさそう」、「価格が高い」、「家が広くないから」、「2階建てだから」、「フローリングじゃないから」、「荷物が多いから」などの理由が上がりました。また、利用したい、利用したくないのどちらの理由としても「ペットがいるから」が上がっている点が興味深いところです。
良いと思っているのにイマイチ普及率が急拡大しないのはなぜだろうか?
私が勝手に考えるに以下の点がある。
●日本人独特の掃除は人がやるもの、という意識。ロボットに任せられない。
●建物が新しくないと段差の多い日本家屋では使えない
●すでに持っている掃除機が日本製で性能が良く、壊れないと買い替え、買い足し検討しない(原状満足)
●気軽に購入できる価格ではない(性能にこだわる日本人ならではの、安いものではなくちゃんとしたものを買いたい)
●経験がないからイメージができない=必要性を感じない
以上の点があげられるのではないかと思う。
では、日本ではまだまだこれからのスタートしたばかりのロボット掃除機分野ですが、海外ではどうなのでしょうか?
調べてみました。
世界のロボット掃除機市場は2016年から2020年の間に15.3%のCAGR(複合年間成長率)で成長すると予測。
※CAGR(年平均成長率)とは、複数年にわたる成長率から、1年あたりの幾何平均を求めたもの。 例えば、100百万円の売上高が3年間で160百万円に伸びたときの、3年間の平均成長率を考える。
出典:詳細:https://www.gii.co.jp/report/infi352233-global-robotic-vacuum-cleaner-market.html
つまり日本のみならず、世界各国でも今後ロボット掃除機の普及率はあがっているだろうと予想されている。
また報告書は、消費者はより良いエネルギー効率と長時間使用を求めていると述べています。 したがって、ロボットのバッテリー寿命(ランニングコスト)に関連する問題は、予測期間中に、掃除用ロボット市場の拡大に影響を与える可能性があります。
まだまだ新しい家電であり、今後伸びていく途中でしかない。
各メーカーもますます様々な機能を搭載したお掃除ロボットを発表してくるのでしょう。
今お持ちの掃除機が壊れるまではそれでしのいで、次の買い替えで検討してもよいかもしれませんね。
あるいは、最近は値段もずいぶん手頃になりましたので、個人的にはまず2万円前後で機能の揃ったコンパクトロボット掃除機を買い足して、試してみたいと思っています。